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ドクターズコラムDOCTOR'S COLUMN

富士山と桜

vol.53「花粉皮膚炎2」

2025.3vol.53

ようやく暖かくなってきたと思ったら花粉が飛散し始めました。私は花粉症なので大変辛い季節です。

さて、花粉症というとくしゃみ、鼻水、目のかゆみが代表的な症状ですが、皮膚にも症状が現れることがあります。これは俗に「花粉皮膚炎」とも呼ばれ、この時期に外来でとても良く拝見します。本日はこの花粉皮膚炎について詳しくお話ししたいと思います。

  • スギ花粉
  • 原因はもちろん花粉ですが、中でも原因として一番多いのがスギ花粉です。ヒノキやブタクサなどの花粉でも起こることがあります。症状は皮膚のかゆみ、赤みです。ブツブツ(水疱や丘疹)ができる場合もあります。これらの皮膚症状は花粉を吸入することでおこる症状と、花粉が皮膚に触れて起こる症状を分けて考える必要があります。

まず、花粉を吸入することで皮膚にかゆみが起こる場合は一般に全身に症状がでます。しかし、花粉に触れてかゆみが起こる場合は服で覆われていない部分、特に顔に症状が出ることがほとんどです。皮膚が乾燥していると皮膚のバリア機能が下がるので刺激を受けやすくなり、花粉の影響も受けやすくなります。
また花粉症による鼻のかみすぎで鼻の周りがもともと荒れている場合や、目のかゆみでまぶたが荒れている場合はその部分に特に顕著に出ることがあります。

  • 次に予防です。花粉の時期は大量に花粉が飛散していますので、どうしても花粉に接触しますが、工夫次第で接触量を減らすことができます。ポイントは吸入を防ぐことと付着しないようにすることです。花粉の吸入予防はもちろんマスクが一番です。外出する際は必ずマスクをして吸入しないようにしましょう。山林など花粉の多い場所に行かないことも有効です。

  • 花粉症

付着の予防も大切です。衣類はナイロン生地など表面がなめらかで花粉がすぐに落ちるようなものを。ニットやウール、オーガンジーなど、ふわふわした生地は花粉が繊維の間に入りやすく、首回りのフリル等の形状は花粉が入り込みやすい構造ですのでなるべく避けましょう。そのような服を着なければならないときには上にナイロン生地のコートを着ましょう。

花粉は髪の毛にもつきます。カールしてボリュームを出した髪型は髪の間に花粉がとどまりますので、ひとつに結んだり、ナイロン生地の帽子をかぶったりするのがお勧めです。眼鏡やマスク、帽子、ハイネックの洋服、長袖で皮膚の露出を減らし、花粉との接触を減らすことも良いですね。

  • 花粉対策(コート+ブラシ)
  • 外出先から帰ったら花粉を家の中に持ち込まないように、玄関に入る前に花粉をできるだけ落としましょう。コートは脱いで振りさばいて、服やバッグ、髪はよくはたいてから家の中へ。早めに洗顔して着替え、できたら入浴しましょう。ほかにも洗濯物は屋外に干さない、窓はなるべく開けないなど、とにかく花粉に触れないようにする工夫が大切です。

  • それから皮膚の保湿も意外に大切です。この時期まだ皮膚には冬の乾燥の残る時期。基礎化粧品に保湿力のある物を選び、しっかり保湿してバリア機能を保ちましょう。花粉症の内服薬(抗アレルギー剤)の内服は花粉皮膚炎にも効きます。市販でも入手できますが、症状の強い方は早めに皮膚科への受診をお勧めします。

  • スキンケア(保湿イメージ)

花粉の季節はイベントやお出かけの季節。しっかり花粉を予防して春を楽しみたいですね。

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嵯峨 真輝 (さが まき)先生

学生の頃から小児皮膚科や女性特有の皮膚科疾患に特に興味を持って学んできました。私自身も妊娠・出産を経験し、子供を育てながら医師の仕事を続けております。

専門分野
皮膚科 小児皮膚科 アレルギー科
資格・学会
日本皮膚科学会正会員 日本レーザー医学会認定医(1種) 小児皮膚科学会員
経歴
東京女子医科大学医学部卒業
東京女子医科大学東医療センター皮膚科入局
同医局研修医終了
東京女子医科大学東医療センター皮膚科研究生
金町駅前クリニック皮膚科医員
2008年 奥戸皮膚科医院 副院長
サイトURL
http://www.okudohifuka.com/