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ドクターズコラムDOCTOR'S COLUMN

皮脂

vol.24「皮脂」

2021.07vol.24

暑い季節になりました。夏になると気になるのがお化粧崩れ。
本日はその原因である「皮脂」、特に皮脂の過剰分泌(脂性肌、オイリースキン)を中心にお話ししたいと思います。

皮脂とは、皮脂腺から分泌される液体で、脂肪が主な成分です。放出された皮脂は皮膚の表面に薄く油の膜を張り、水分の蒸発を防いで保湿し、刺激から守り保護します。また、脂肪が常在菌(フローラ)により分解され脂肪酸となり、これにより弱酸性となった皮膚は病原菌を排除する機能も持つことができます。

さて、皮脂の分泌には年齢差があり、思春期に性ホルモンの影響により分泌が活発になります。女性では10歳頃~20歳代、男性では10歳頃~40歳代で最も分泌量が増え、加齢とともに減少します。
気温が高くなる夏に分泌が増えます。それに加えて女性の場合はホルモンの増減により毎月の変化もあり、月経後に最も分泌量が多くなることが知られています。

  • 皮脂
  • 皮脂分泌の最も盛んな場所は顔、特に額から鼻にかけた部分、いわゆるTゾーンです。
    胸や脇の下も比較的盛んです。反対に分泌の少ない場所は前腕や下腿です。Tゾーンのべたつきや、すねの乾燥は診療でも大変よく拝見する症状です。

    皮脂は無くてはならないものですが、多すぎるとトラブルが起こります。皮脂によるトラブルといえば真っ先に思い浮かぶのは、てかり・お化粧崩れ、べたつきではないでしょうか。

せっかく綺麗に施したお化粧も皮脂が浮いて崩れたり、べたついてテカってしまうとがっかりしますよね。他にも多くの疾患の原因となっています。

尋常性ざ瘡(ニキビ)も過剰な皮脂が原因で起こります。
皮脂が毛穴に詰まると、いわゆる白ニキビができ、そこに皮膚の常在菌であるアクネ菌が過剰な皮脂を餌にして繁殖し、炎症をともなう赤ニキビにし、腫れや痛みを引き起こします。
また、毛穴に古くなった皮脂が詰まったままになると毛穴の開きが生じ、その皮脂や汚れが酸化すると毛穴の黒ずみとなります。

  • 皮脂
  • そして皮脂の増加は脂漏性皮膚炎の原因にもなります。
    常在菌であるマラセチアというカビが過剰な皮脂を餌にして増殖すると、皮膚の炎症や赤み、かゆみ、湿疹が生じます。
    さらに、やっかいなことに皮脂は酸化が進むと過酸化脂質になります。
    通常の量でしたら問題はありませんが、皮脂が過剰だとこの過酸化脂質の量も過剰となり、肌を刺激してメラニン色素の生成が促され、シミやくすみの原因となるのです。

次に、皮脂分泌が過剰になる原因とその予防についてお話しします。
まずは食事。脂質の摂り過ぎは皮脂の過剰分泌の原因となる場合はあります。動物性脂肪は食べ過ぎないようにしましょう。ビタミンB2やB6の不足は皮脂分泌の過剰の原因となります。酸化を防ぐビタミンCと合わせ、積極的に摂りましょう。

・ビタミンB2を多く含む食品:レバー、うなぎ、納豆、牛乳など
・ビタミンB6を多く含む食品:かつお、まぐろ、鳥レバー、鳥ささみなど
・ビタミンCを多く含む食品:ピーマン、ブロッコリー、キウイフルーツ、いちごなど

  • 皮脂
  • 次に生活習慣です。過労や睡眠不足、不規則でバランスのとれていない食事、また精神的ストレスも、皮脂分泌に関わります。生活習慣の乱れがある方は生活を見直すことが第一です。

    スキンケアも重要です。まずは洗顔。過剰な皮脂や皮脂によって繁殖した菌やカビ、また皮脂についた汚れは洗顔フォームを使って洗い流しましょう。よく泡立ててから、こすらずに優しく洗い流します。朝晩の洗顔はもちろん、汗をかいた後、外出後にも洗顔して清潔を保ちましょう。

一般に皮脂過剰な方はクリームやしっとりタイプの乳液など油分の多い化粧品は避けた方が良いでしょう。毛穴のつまりの原因になることもあります。
しかし、だからといって何もつけないと乾燥が進み、かえって皮脂の分泌を促進してしまうことがあります。しかし、だからといって何もつけないと乾燥が進み、かえって皮脂の分泌を促進してしまうことがあります。

  • 皮脂
  • さっぱりタイプ、オイリー肌用などの記載のあるものを選ぶと良いでしょう。また、混合肌といって、Tゾーンは皮脂分泌過剰、他の部分は皮脂不足という方も多いので、乾燥しやすい部分だけにクリームを塗るのも効果的です。
    刺激を与えないことも大切です。あぶらとり紙を使って頻繁に皮脂を取り除くと刺激になるので、気になる場合はティッシュで軽く抑えるだけにしましょう。

紫外線のケアも忘れずに。紫外線は皮膚を乾燥させるため、皮脂分泌が過剰になります。また、前述の皮脂の酸化も促してしまうため、日中の外出には必ずUVケアを行いましょう。 夏の化粧崩れは予防できます。正しいスキンケアで夏を爽やかに乗り切りましょう。

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嵯峨 真輝 (さが まき)先生

学生の頃から小児皮膚科や女性特有の皮膚科疾患に特に興味を持って学んできました。私自身も妊娠・出産を経験し、子供を育てながら医師の仕事を続けております。

専門分野
皮膚科 小児皮膚科 アレルギー科
資格・学会
日本皮膚科学会正会員 日本レーザー医学会認定医(1種) 小児皮膚科学会員
経歴
東京女子医科大学医学部卒業
東京女子医科大学東医療センター皮膚科入局
同医局研修医終了
東京女子医科大学東医療センター皮膚科研究生
金町駅前クリニック皮膚科医員
2008年 奥戸皮膚科医院 副院長
サイトURL
http://www.okudohifuka.com/