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ドクターズコラムDOCTOR'S COLUMN

セラミド

vol.21「セラミド」

2021.03vol.21

暖かい日が増え、花便りが届く季節となりました。
皆様は「セラミド」という言葉をお聞きになったことはありますか。化粧品の広告などで目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

セラミドとは、もともと皮膚に備わっている成分で、体を乾燥から守るものです。

昔、海で生まれた我々の先祖は、セラミドをまとうことで体を乾燥から守ることに成功し、海から陸に上がる進化を遂げられたのです。
本日は皮膚の大切な成分、セラミドについて詳しくお話ししたいと思います。

  • セラミド
  • 皮膚は多層構造で、最外層は表皮と呼ばれる部分です。その表皮の最も内側の基底層では新たな表皮細胞が日々作られます。
    この細胞は日を追うごとに外側へ外側へと移動します。
    表皮細胞はその命を終えると表皮の一番外側で「角質細胞」と呼ばれる平べったい細胞となり角層を形成します。 角層では角質細胞が幾重にも重なり合い、層を形成しています。
    そして角質細胞同士の間をつなげているのが細胞間脂質です。角質細胞をレンガに例えると、細胞間脂質はちょうどセメントの役割を果たします。

細胞間脂質は数種の物質で構成されますが、約半分をセラミドが占めます。

セラミドはこの角層細胞同士をつなぐ作用により物理的刺激に抵抗し、体外の物質の皮膚内部への侵入を防ぎ、角層内に水分を保持し、同時に角層の下の表皮や真皮からの水分の蒸散を防ぐ機能があるのです。

  • セラミド
  • セラミドにはどうしてそのような水分保持の機能があるのでしょうか。
    それにはセラミドの構造がカギになっていることが研究により分かったのです。

    セラミドは、水と親和性のある部分と脂と親和性のある部分の両方があります。
    角層の細胞間で、水を保持しながらセラミド同士が規則的に並ぶことで、水と脂の層が交互に並ぶ「ラメラ構造」を作ります。

脂の層の中に水の層をしっかりと閉じ込めるラメラ構造により、その水分はマイナス40度の極寒でも凍らず、極度の乾燥環境でも蒸発しないことが分かりました。セラミドに十分に満たされた皮膚はバリア機能を有しています。

紫外線や乾燥、温度変化やほこり・花粉・化学物質、病原菌、また接触などの外部の様々な刺激から皮膚を守る働きです。
つまりバリア機能が正常に働いている皮膚は赤くなったりかゆくなったり乾燥したりしにくい、肌荒れしにくい皮膚ということができます。その水分保持力から、潤ってキメが整い、透明感があり健康的に見えます。

  • セラミド
  • このように大切なセラミドですが、様々な原因で減少することが知られています。

    まずは加齢。角層内のセラミドは20代以降徐々に減ってしまうのです。
    そしていわゆる敏感肌、つまり乾燥や肌荒れをしやすい方は、健康な皮膚の方に比べてもともとのセラミドの量が少なく、自ら生成するセラミドの量も少ないということも分かっています。

そのほか、洗いすぎも大きな原因の一つです。体や顔を洗うときは、優しい洗浄料を使い手で洗うようにしましょう。

タオルでゴシゴシ洗わない、洗浄料を使いすぎないことが大切です。セラミドは塗布することで手軽に補給ができます。
セラミド配合の化粧品もたくさんありますので、肌に合うものをお使いになるのも良いでしょう。セラミドを意識して、健康で潤った肌を目指しましょう。

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嵯峨 真輝 (さが まき)先生

学生の頃から小児皮膚科や女性特有の皮膚科疾患に特に興味を持って学んできました。私自身も妊娠・出産を経験し、子供を育てながら医師の仕事を続けております。

専門分野
皮膚科 小児皮膚科 アレルギー科
資格・学会
日本皮膚科学会正会員 日本レーザー医学会認定医(1種) 小児皮膚科学会員
経歴
東京女子医科大学医学部卒業
東京女子医科大学東医療センター皮膚科入局
同医局研修医終了
東京女子医科大学東医療センター皮膚科研究生
金町駅前クリニック皮膚科医員
2008年 奥戸皮膚科医院 副院長
サイトURL
http://www.okudohifuka.com/