2021.01vol.19
人の顔の中で最も印象が強いのは目と言われています。
健康的で美しい目は人をひきつけます。
さらに目の周り、上下のまぶたや目尻もピンとして美しいと若々しい印象を与えます。
今日は目元のケアについてお話ししようと思います。
目の周りは人の皮膚の中で最も薄い部分です。
ちょっとした湿疹でも炎症が強く出て赤く目立つことが多い、デリケートな場所です。皮膚の薄さゆえ、年齢の変化が最も早く出る部位の一つでもあります。
加齢により目尻にしわができ、まぶたも少しずつ下がってきます。これはいわゆる皮膚のハリが失われている状態です。
皮膚のハリが失われる原因はなんでしょうか。
一番の理由は老化です。それに加えて乾燥や日差しも大きく影響します。
またメークを落とすときにまぶたをごしごしこすったりすることもハリを失わせる原因となります。
年齢には抗えませんが、それ以外の原因は対処が可能です。
まず、毎日のメーク落としについて。アイメーク、特にマスカラやアイラインはウォータープルーフタイプをお使いの方も多いでしょう。
ウォータープルーフタイプは優しい洗顔では落とすことができません。洗顔の前にポイントメーク用のメーク落としで丁寧に落としましょう。メーク落としをコットンにとり、優しく目元にあてて包み込むようにしてから拭き取ります。目の際に引いたアイライナーは綿棒を使って落とすと良いでしょう。
ポイントはとにかくこすらないことです。
シートタイプはこすることにつながりますのでご使用の際には注意が必要です。ジェル、クリーム、リキッドタイプなど、ご自分に合った使いやすいもので、且つ良質なものが望ましいでしょう。
次に乾燥対策です。
まぶたは皮脂腺が少なく、乾燥しやすい場所です。湿度の低い室内で乾燥した空気に触れたり、エアコンの風にさらされたりと、衣服に覆われていないまぶたは非常に無防備な状態です。
朝晩、しっかりと保湿をしましょう。
目の際まで塗ることができる目の周り専用の保湿クリーム(アイクリーム)がお勧めです。
特に夜はしっかり塗りましょう。翌朝の目元のハリに驚かれるかもしれません。
紫外線対策も大変重要です。
お出かけの際には必ずまぶたにも日焼け止めを使いましょう。この際、目の中には入らないよう注意が必要です。
また、臨床でよく拝見するのがアイシャドウのかぶれです。
アイシャドウには鮮やかな色を出すために様々な成分が含まれます。かぶれない方にはまったく問題のない成分ですが、その成分にアレルギーがある方にはまぶたの腫れや赤み、かゆみの症状が出ます。
違和感があっても「せっかく高いアイシャドウを買ったのだから」と使い続ける方が多く、さらに症状を悪化させ、しわやたるみの原因となっていることもあります。アイシャドウを変えて違和感が出た場合は皮膚科医師にご相談なさるのが良いでしょう。
人の印象を大きく変える目元。ハリを失わせる原因を知り、正しく対策を行うことで、目元のハリはある程度取り戻すことができます。
若々しい魅力的な目元でメークやお出かけを楽しみましょう。
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嵯峨 真輝 (さが まき)先生
学生の頃から小児皮膚科や女性特有の皮膚科疾患に特に興味を持って学んできました。私自身も妊娠・出産を経験し、子供を育てながら医師の仕事を続けております。